気高いヒーロー家族の物語!『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』感想!!

映画
本投稿には広告/PRが含まれています

2025年7月25日(金)に日米同時公開となった『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』を公開初日に観てきました!!

2025年に公開されるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品のラージフォーマット(IMAX®またはDolby Cinema/4D/ScreenX/ULTRA 4DX)鑑賞者向けの先着入場特典は特製コレクタブルカードで統一されており、毎回カードデザインの好みによってフォーマットを選択しているのですが、今回はIMAX®側のデザインが気に入ったためそちらで鑑賞してきました!!

A“と”4“がかかっているデザインがたまりません!!

ポスターとIMAX入場者特典(コレクタブルカード)

ということで、鑑賞後の興奮冷めやらぬうちに、本作の感想と未視聴の方に向けたアピールポイントをファンタスティック4にちなんで”4つ“にまとめて、こちらの投稿で紹介していきたいと思います!!

スポンサーリンク

予習は一切不要!

本作を製作しているマーベル・スタジオは近年、MCUの作品に関して、過去作の鑑賞を前提としない”単独で楽しめる内容“とする方針を掲げており、その傾向は、直近の『サンダーボルツ*』でも確実に表れています。

個人的には、”過去作とのつながり(伏線の回収)こそMCU最大の魅力“と思うところは今も変わりありませんが、とは言え、長く視聴を継続しなければならないことでの既存ファン離れや、今から新作まで追いつく必要がある新規ファンの獲得に対して間違いなく大きな障壁にもなっていた”過去作との繋がり“を極力避けた作品作りをする方向に舵を切ったことは、致し方ないと思います。

そして、本作ではその傾向が『サンダーボルツ*』と比べても”より”強く際立っており、”過去作を知らなくても十分楽しめるし、過去作を知っていたら更に楽しめる“のではなく、”過去作を知っていても知らなくてもフラットに楽しめる“という内容になっていました。

MCU作品に興味はあるけど、過去作を全て観終えるまで先に進めない」という感じで映画館に足を運ぶことをためらっている方は、是非本作でMCU作品に触れてみていただきたいと思います。

MCU随一の突き抜けたSF感!!

本作はMCUマルチバース・サーガの最終章に位置づけられるフェーズ6と、ファンタスティック・フォーMCU参戦という2つの意味での”ファースト・ステップ“となる作品で、フェーズ1から数えると何と37本目の映画となります。

にも関わらず、本作で描かれる世界観、ジャンル、ヒーロー像はこれまでの作品達と全く被ることがありません!!

そういった意味でも”ファースト・ステップ“と呼ぶことが出来るでしょう。

SFとして”宇宙“や”科学“といったキーワードが含まれる作品自体は今までにも沢山ありましたが、”懐かしさを感じる近未来観(レトロフューチャー)“や”チームとして世界中から認められ、愛されているヒーロー“というのは、過去36作のMCUの映画や、更に20本ほどあるドラマ/アニメを含めても例がない要素のはずです。

前提となる知識が不要という新規参入者向けの話だけでなく、これまでMCU作品を観続けてきたファンにとっても他の作品と被ることなく新鮮に楽しめる内容となっているところは、本作の強いアピールポイントの一つではないかと思います。

これまでの作品の感想でも常に書き続けていますが、同じ世界観を共有するシェアード・ユニバース作品のシリーズにおいて、これだけ多様な世界観・ジャンル・エピソードを描けることは、MCU作品ならではの強みと言えるでしょう!!

より身近なヒーロー像!!!

先日、本作より一足早く公開されたDCの映画『スーパーマン』で私は衝撃を受け、当ブログでもその内容に関する投稿を行いました。それまで当ブログはマーベルに関する情報だけを取り扱ってきましたが、『スーパーマン』はそんなことを言っていられないくらいに感動した作品でした。

スーパーマン』の感想は、下記の投稿にまとめておりますのでもしご興味がある方はご一読ください。
(“ヒーロー”とは?”正義”とは?DCユニバース『スーパーマン』感想!!)

そこで一番最初に触れた特筆ポイントが、”スーパーマンだからこそ説得力を持って描けるド直球なヒーロー像“です。

これは、スーパーヒーローの映画であるMCU作品をここまで観続けてきた(更にDCエクステンデッド・ユニバース作品もそれなりの数を観てきた)私にとっても新鮮かつ衝撃的で、「同月に後から公開される『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』にとって、少し分が悪いのでは」と感じずにはいられないほどでした。

しかし、それは杞憂に過ぎませんでした。

スーパーマンが全ての事象において正しくあろうとする純粋なヒーロー像を描く”現実に存在することが難しい(それゆえに眩しい)“物語であるのに対し、ファンタスティック4はどこまでも我々と同じ人間であることを感じずにはいられない”極めて身近でありながらも純粋な“ヒーローたちの物語です。

これにはMCUの礎となっているマーベル・コミックの根底にある考え方が関係しているように思います。

マーベル・コミックの作品は現実世界を強く意識しています。

MCU作品がこれまでに描いてきたのも、”どこか遠くの知らない世界“ではなく、”我々のすぐそばにある世界“の物語であり、その世界の登場人物一人ひとりにスポットを当てることで、それぞれのキャラクターに人間味や説得力が生まれ、人間ドラマとしての魅力に昇華されてきました。

本作におけるファンタスティック4の面々も、我々と同じ人間の様に生活し、苦悩し、決断をします。

そこから生まれる人間ドラマやヒーロー像は、間違いなくこれまでMCUが大事にしてきたものを着実に踏襲しつつも、新たな彩りとして眩しく輝いていました!!

ヒーロー、そして家族の物語!!!!

本作を視聴された方なら誰しもがインビジブル・ウーマン/スー・ストームを絶賛すると思います。

それは、彼女が本作のストーリーや本作で描かれる世界において、非常に重要な役割を果たすことと関係があります。

その重要な役割というのが、”“であることです。

ヒーローであり、かつ”“である彼女の言動は全編を通して終始際立っており、その要所要所で見せる立ち回りからも、確実に本作のMVPと言えるでしょう。

そして、そんな彼女に並ぶ主人公ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズもまた、”不器用な“としての姿を見せてくれます。

科学には極めて強い一方で”“であることに対してはそれほど器用ではない彼は、世界中の人々から愛されるヒーローチームのリーダーとして、時に過酷な決断を迫られます。

この二人の”“という立場での掛け合いは、ヒーロー映画としてだけでなく、家族を描く物語としても非常に印象深く、かつ魅力を感じました

(個人的には、私自身が同じ”“という立場もあってか、上述の過酷な決断に迫られたシーンでのミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズペドロ・パスカル氏の圧倒的な演技に胸を打たれ、涙が止まりませんでした…)

また、その両脇を固めるヒューマン・トーチ/ジョニー・ストームザ・シング/ベン・グリムも単なる親族・親友以上の立場で、ファンタスティック4というヒーロー家族のドラマに深みを持たせてくれています。

ファンタスティック44人の”家族”による”ヒーローチーム”なのです。

映画を観終わった後には、間違いなくこの4人が大好きになっていることでしょう!!


ということで、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の感想でした。

ここまで読んでくださった方、いかがでしたでしょうか?

既に本編を鑑賞された方で、共感いただけるような内容が一つでもあったら嬉しいです。

そして、まだ鑑賞されていない方で興味を持ってくださった方がいらっしゃれば、是非劇場でご鑑賞いただけると幸いです!!

Amazon

タイトルとURLをコピーしました