[ネタバレ要注意]『シー・ハルク:ザ・アトーニー』最終話の衝撃的な展開に関する考察

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[注意]本投稿には『シー・ハルク:ザ・アトーニー』に関する重大なネタバレを含みます。これから最終話を視聴予定の方は、このままページをお戻りください。

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[注意2]本投稿の内容は2022/10/15時点での情報を基にした個人的な考察であり、実際の事情や今後の展開に関して言及するものではございません。

ここまでスクロールいただいた皆さんは、『シー・ハルク:ザ・アトーニー』を最終話までご覧になられた方々だと思います。

皆さんにとって、最終話のあの展開はどうだったでしょうか?

Twitter上でも最終話の配信開始直後から様々な意見が飛び交っているのを目にしましたが、「予想していた展開と違っていて(ぶっ飛んでいて)面白かった」「予想していた展開と違っていて(さすがにやり過ぎで)残念だった」など肯定的・否定的な意見は人それぞれありつつ、「予想通りだった」という方は一人もいらっしゃらなかったのではないかと思います。

私は第8話までを観終えてた時点で「ここまで本当に面白かったけど、あと1回でどうオチをつけるんだろう」と、期待と不安が入り混じったような感情を持ちながら一週間を過ごました。

そして、ようやく迎えた最終話のとんでもない展開を目にし「うわー、そこまでやっちゃうんだ。ハチャメチャで強引にまとめられた感があるけど、本作でしかできない切り口だし、その切り口を使って想像をはるかに上回る何でもありな展開で面白かった!」というのがエンディングを迎えた直後の正直な感想でした。

当然のことながら、あんな展開は想像だにしていませんでしたし、あんなオチまで使えるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の懐の無尽蔵さには毎度のことながら驚かされます。

しかしながら、翌朝目が覚めて仕事の支度をしながらふと、「あれ?あの展開って、ただハチャメチャに面白いことをやっただけだったのかな?もしかして…」と、ある考えが膨らんできました。

ということで、金曜の仕事終わりでクタクタということもあり(言い訳)相変わらず稚拙な日本語と内容にはなりますが、本作最終話の衝撃的な展開にどういった意図があったのかを、個人的に考察していきたいと思います。

『第四の壁』を使った表現について

まず、最終話について考察する前に、『第四の壁』を使った表現について触れておきたいと思います。

シー・ハルク:ザ・アトーニー』は配信開始前から、”リーガルコメディ・アクション“というジャンルの作品になることが発表されており、いつものヒーローものとは違った、本作ならではの”コメディタッチ“で”法律に基づいて(たまに物理的に)戦う“ストーリーが展開されることが明らかとなっていました。

そんな本作を代表するのが『第四の壁』を使った表現で、第一話はいきなり、視聴者のいる現実世界に向かってアース-616にいる主人公ジェニファーが語り掛けるシーンで幕を開けました。

この『第四の壁』を使った表現は、マーベルファンにとってはデッドプールなどですでにおなじみで、「お、『シー・ハルク』もこの表現を使うのか」と嬉しくなった方々も多くいらっしゃるのではないかと思います。この表現を使うと視聴者にとってはキャラクターへの親近感が増しますし、好意的な目で見る方々が多かったように感じました。

そしてこの表現により、本作が”何でもアリ“な世界観で構成されていることが印象付けられました。

最終話で起こった衝撃展開について

そんなスタートに始まり、毎号繰り広げられる新鮮でユニークなエピソード、更には豪華なゲスト陣の登場などもあり、とにかく終始好意的な意見が多く見られる状況が続いていたように感じる本作ですが、波乱を呼んだのが最終話終盤の展開でした。

どの展開を指すかは言わずもがなですが、敢えて書きますね。

最終話の終盤、ストーリーのハチャメチャっぷりに激怒したシーハルク/ジェニファーが『第四の壁』を超えて視聴者の見ている映像を一旦ディズニープラスのメニュー画面に遷移させ、ディズニープラスのマーベル作品の選択メニューの中から『マーベル・スタジオ アッセンブル』のメニューを蹴り飛ばして”文字通り“作品の裏側にあるマーベル・スタジオの撮影現場に乗り込み、本作のハチャメチャな終盤の流れを許可したKEVINのところにストーリーの修正を直談判しにいく、というあの展開です。

(余談ですがKEVINX-メンのMCU参戦時期を聞いたあと、視聴者に「言ってやったぜ!」と言わんばかりに舌を出してカメラ目線でサムズアップするタチアナ・マスラニー氏は最高にキュートでしたね!)

あのシーンでは、ジェニファーがこれまで戦ってきたどんな超人よりも手ごわいラスボスを相手に、弁護士らしく言葉で”ジェニファーの考える、あるべき結末を迎えられるように“働きかけるという、『第四の壁』とは比べ物にならない、何でもありすぎな、最終回にふさわしい(ともいえる)最大の山場となる展開が待っていました。

しかしながら、それは見方を変えると「やり過ぎ」とも受け取られるような表現であり、その点が世間から大きな反響を呼ぶ結果となったように思います。

衝撃展開の意図するものは

あの最終話の衝撃展開について、私は前述の通り好意的には受け取ったものの、唯一引っかかった点があります。

それはKEVIN(知識拡張型映像相互接続体)というキャラクターについてです。

シーハルク/ジェニファーが『第四の壁』を超え、実際に作品を製作しているマーベル・スタジオにやって来たとしたら、何故直談判する相手が、ケヴィン・ファイギ氏ではなくKEVINというAIだったのかがどうしても腹落ちしませんでした。

どうせならマーベル・スタジオ社長でここまでMCUの素晴らしい作品・ストーリー展開でファンを魅了し続けてくれたケヴィン・ファイギ氏が出演した方が圧倒的に面白かっただろうに、というのが正直なところで、一方で当然のことながら流石にここでケヴィン・ファイギ氏が登場するわけがないし、していいわけもない、というのはもちろん理解はしていましたが、それでもやって欲しかった、という気持ちがありました。

ですが、あそこでケヴィン・ファイギ氏本人が登場しなかった点について、できなかったのではなく、”敢えてKEVINを登場させたのだと考えると…

ここで改めて、本作がMCUフェーズ4に位置づけられていることを思い返してみました。

MCUフェーズ4は、フェーズ1~3の”インフィニティ・サーガ“に続いて、フェーズ6までで描かれる“マルチバース・サーガ“の序章に位置づけられる作品群です。

そして、このマルチバース・サーガではMCUの舞台であるアース616以外の宇宙の存在がしばしば登場してきます。

よりマルチバースに特化したエピソードの作品もありましたし、マルチバースとはあまり関係性がないようなエピソードの作品もあったのは事実ですが、本作は、今のところデアデビル/マッドマードックの登場はあったものの、作品全体や主人公シー・ハルクとしてはほぼ後者だったのではないかと思います。

そこで私はこう考えました。

シー・ハルクが最終話で訪れたマーベル・スタジオKEVINは、アース616とも、我々がいる現実世界とも別のアースにあるマーベル・スタジオKEVINだったのでは?

そして、8話までにあれだけ各話でファンを喜ばせてくれる面白い要素を盛り込んでおきながら、最後の最後にマルチバースという世界観まで盛り込んでくれたのでは?

そう考えるようになってからは、KEVINケヴィン・ファイギ氏でなかったことにも納得感が得られましたし、あの衝撃的な展開について、冒頭のような単純な理由ではなく、諸手を挙げて「完全にやられたし、最高に面白かった!!」と感じるようになりました。

果たしてそういった意図があったかは定かではないですが、基本的にコメディタッチの作品が好きな私にとっては、本作はMCUの作品群の中でもトップクラスに大好きな作品になりました。

これで一旦彼女の物語には一区切りがつきましたが、早くも再登場が待ち遠しいです!!

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