“アメリカ”の名を背負う2人の対立がマルチバース・サーガを加速させる!『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』感想!!

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2025年2月14日(金)に日米同時公開となった『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』を翌日の2月15日(土)に観てきました!

2025年のMCU作品は本作を皮切りにラージフォーマットでの鑑賞で【マーベル映画 特製コレクタブルカード】が貰える(先着・数量限定)ため、普段よりも急ぎ気味で劇場に足を運びました。
(参考:『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ラージフォーマット鑑賞特典決定!【マーベル映画 特製コレクタブルカード】が2025年劇場公開作品共通特典に!!)

ということで今回は本作をまだご覧になられていない方を意識しつつネタバレ回避で、作品の魅力について触れながら感想をまとめていきたいと思います!!


本作では、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ1~3にあたる”インフィニティ・サーガ“でキャプテン・アメリカを務めたスティーブ・ロジャースから後継者として盾を託された男サム・ウィルソンと、これまでアベンジャーズの面々と対立を続け、遂にはアメリカ合衆国大統領にまで上り詰めた男サディアス・ロスを中心として物語が描かれます。

その中でも特筆すべきポイントは以下です。

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紡がれた物語でありながらライト層にも優しい

冒頭にも触れた通り、本作の主要人物であるサディアス・ロスは、2008年からスタートしたMCUのなかでも最初期の物語である『インクレディブル・ハルク』(MCU2作目)から登場している最古参キャラクターの一人です。

サムが登場したのが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(MCU9作目)であることを考えると、ロスがどれだけ息の長いキャラクターかお分かりいただけると思います。

そして、このロスが登場した『インクレディブル・ハルク』の出来事は、本作にも大きく関与しています。
(※)MCUは既に映画作品だけでも30を超える作品数があり、それらを未視聴の方が今から全て通しで見ることはかなりハードルが高いと思いますが、この作品だけでも事前に予習していただけると更に没入感が高まると思います。

その他にも、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』、そしてDisney+ (ディズニープラス)オリジナルドラマ作品『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』など数々の物語の先に描かれた本作では、MCUの最大の魅力・真骨頂とも言える伏線回収の最たるものを楽しむことが出来ます!

これはMCUを追いかけてきたファンにはたまらないポイントです!

一方でMCUは、これまで”過去作品を観ていることが前提“といった内容の作品が多く、新規・ライトファンの新作へのハードルは年々高くなっていくばかりでした。
(このこと自体はマーベル・スタジオ自体も課題として認識し、事前知識を必要としない”マーベル・スポットライト“というシリーズが出来たぐらいです)

特に昨年7月のBlu-ray発売までDisney+ (ディズニープラス)加入者以外、観ることのできなかった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、サム・ウィルソンスティーブ・ロジャースから盾を引き継ぐことに葛藤しながらもその名を背負う決断をするまでのエピソードが描かれており、一見すると未視聴の方には本作に対してハードルを感じる部分もあるように思います。

しかしながら、本作においては未視聴の方への配慮を感じる部分も多く見られ、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観ていない方でも十分に内容についていけるような構成になっていたと思います。

まだ本作をご覧になられていない方で、過去作品をあまり観ておらず二の足を踏んでいる方がいらっしゃいましたら、是非、劇場で本作をご覧ください!!こちらの感想に書いている情報を前知識としていただくだけで十分楽しめるはずです!!
(そしてハマったら是非過去作品もご鑑賞ください笑)

政治ドラマに手に汗握る壮絶な空中戦

MCU作品のなかでも”キャプテン・アメリカ“とタイトルが付く作品は、特に政治色/サスペンス色が強い傾向があります。

1作目の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』は敵国との戦争の最中、アメリカ国民の機運を高める象徴的な存在として誕生した初代キャプテン・アメリカの物語であり、2作目の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では敵対する組織の暗躍により敵と味方が分からない状況に追い込まれ、世界中がその組織の監視下に置かれる危機が訪れます。

そして3作目の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、ロス(当時アメリカ国務長官)が推進した”ソコヴィア協定“によりアベンジャーズの面々が国際政府組織の管理下に置かれ、それを受け入れるヒーロー達と拒むヒーロー達が対立する物語でした。

どんどんスケールが拡大している”キャプテン・アメリカ“シリーズですが、遂に本作では現代におけるアメリカと他国との開戦間近の状況が描かれます。

様々な人物の思惑が錯綜するなか、果たして世界大戦は起こってしまうのか!?

この辺りのギリギリの描写が見どころの一つだと思います。

そして何より特筆したいのが、そのギリギリの状況で開戦を防ごうとする新キャプテン・アメリカとサイドキックの新ファルコンが繰り広げる空中戦です!

キャプテン・アメリカと新ファルコンは超人血清を打っていない生身の人間でありながら、スーツの翼により高速で飛翔することが可能です。

1つ間違えば世界大戦という状況と、生身の彼らがその状況を防ごうと超高速で戦闘機に立ち向かう空中戦のシーンが相乗効果を生み出し、なかなかお目にかかることのできないレベルで文字通り手に汗握るスリルを味わうことが出来ましたし、(作り手側には絶対にそんな狙いは無いのでしょうが)私はそのシーンが凄すぎてちょっと涙ぐんでしまいました。

戦闘機を相手にした超高速の鬼気迫る空中戦というのは、他の作品にはない新キャプテン・アメリカだからこそもたらすことができたMCU屈指の名シーンとなったように思います。

アメリカの名を背負う2人の物語

タイトルにも書きましたが、本作はアメリカ国民の希望の象徴であった”キャプテン・アメリカ“という名前・役割を引き継いだサム・ウィルソンと、アメリカ国民から選ばれた“アメリカ合衆国大統領”サディアス・ロスという、2人の”アメリカ“の名を背負う人物を中心とした物語です。

サムはその人柄でスティーブ・ロジャースから盾を託されるに至りましたが、そのまますぐにキャプテン・アメリカの名前を引き継ぐという決断はしませんでした。

彼の生い立ちや、超人血清を打っていない一般人であるという状況により、”アメリカ“の名を背負う重責を受け入れることが出来なかったためです。

そんな彼が、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でバッキー/ウィンター・ソルジャーや本作にも登場するイザイア・ブラッドリーとの出会いにより、スティーブ・ロジャースとも違うサム・ウィルソンとしての”キャプテン・アメリカ“を名乗ることを決断したあとの物語が描かれます。

そして、そのサムと対立するサディアス・ロスにもここまでの歴史があります。

インクレディブル・ハルク』では陸軍将軍として、かつてのキャプテン・アメリカを生み出したスーパーソルジャー計画を現代に復活させ、ハルク/ブルース・バナーを追い詰めた人物でした。

そして、この出来事を機にブルースの恋人で、ロスの娘だったエリザベスは父の元を離れる決断をしました。

その後も超人的な能力を持った人々を管理下に収める”ソコヴィア協定“を推進するなど、常にMCUでは敵役に回り強硬的な姿勢を見せる立ち位置だった彼ですが、本作では大統領として、今までとは少し違った様子を見せます。

そこには、”アメリカ国民の期待を背負った大統領“という立場と、もう1つの”とある立場“が影響しているのですが、後者については是非本編をご覧ください。

どちらも”アメリカ“という巨大な名を背負うに至った背景がしっかりと描かれてきた中で、にもかかわらず二人の”信念“が相対する本作の物語は、最早ヒーロー映画の枠には収まらない魅力がありました。

本作はキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンレッド・ハルク/サディアス・ロスを今後のMCUにとって重要な人物に押し上げてくれたように思います。

マルチバース・サーガの転機となる作品

MCUフェーズ4から6にかけて描かれる予定のマルチバース・サーガは現在フェーズ5も終盤に差し掛かっているものと思われますが、本作の内容は”起承転結“でいうところの”“へと切り替わる作品だったように思います。

ネタバレになるのであまり深くは書きませんが、本作はこれまでのマルチバース・サーガ作品と比べても圧倒的に”次への展開”を意識して作られていました。それは推察というレベルではなく、言葉としても数多く登場します。

これまでのマルチバース・サーガ作品は、コロナ禍での製作中断や劇場収容人数の制限、全米脚本家組合(WGA)ストライキと映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキなど、インフィニティ・サーガからの勢いを減速させてしまうような想定外の出来事が現実に数多く起こり、マーベル・スタジオとしても当初の計画から変更を余儀なくされる状況が続き、いわゆる”“にあたる作品が非常に長く続いていたように感じます。

その点は長年のファンからもネガティブな声が挙がっていましたが、遂にここから、あのインフィニティ・サーガのような勢いを取り戻してくれる、と感じずにはいられない展開が本作にはありました!

2021年からスタートしたマルチバース・サーガも、いよいよ最終フェーズが間近となった状況において、MCUはここから怒涛の展開を見せて、またファンを魅了してくれるに違いありません!!


ということで、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は私にとって100点満点中150点の映画でした!

まだご覧になられていない方、この感動を味わいに是非劇場へ足を運んでみては如何でしょうか!!

[余談]

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』公開に先駆けて、日本の各地をレッドハルクトラックが訪れるというキャンペーンが開催されていました。

私は、本作をTOHOシネマズ池袋さんで観たのですが、ちょうど2/15(土)は劇場の目の前にある中池袋公演にレッドハルクトラックが来ていたので、記念撮影をさせていただきました。

参加賞としてノベルティの”赤いはるくカイロ“も貰える太っ腹なキャンペーンに、実も心も文字通り温めていただきました!!

こういったキャンペーンは、今後の作品でも是非継続していただきたいですね!!

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