【ネタバレ要注意】『マーベルズ』ミッドクレジットシーンを踏まえた今後のMCUマルチバース・サーガ展開に関する考察

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[注意1]本投稿には映画マーベルズ』に関する重大なネタバレを含みます。これから本作を視聴予定の方は、このままページをお戻りください。

[注意2]本投稿の内容は2023年11月に『マーベルズ』を視聴した直後の個人的な考察であり、実際の事情や今後の展開および各ファンの方々の感想に関して言及するものではございません。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のなかでも2021年1月からスタートしたフェーズ4~6で構成されるマルチバース・サーガは、その序章とも言えるフェーズ4を終え、サーガとしての転換期にあたるフェーズ5の3番目の劇場作品に位置づけられる本作では、遂に本格的な”ヒーロー達のクロスオーバー”が描かれました。

インフィニティ・サーガ(フェーズ1~3)からのファンにとってヒーロー達のクロスオーバーは待ちに待った展開であり、そこに更にラストシーンやミッドクレジットシーンでの衝撃的なサプライズも加わってか、ファンの方々の本作に対する感想も、圧倒的に好評だったように思います。

私も本作のストーリーについてはもちろん大満足で、かつ前述のラストシーンやミッドクレジットシーンでは、今後に繋がる大きな展開を目の当たりにして心躍ったファンの一人です。

しかし時間が経つにつれ、ミッドクレジットシーンで描かれた内容について、「ひょっとすると、マルチバース・サーガの今後の作品群は自分の期待していた展開とは異なっていくのかもしれない」とも思うようになってきました。

そこで、今回の投稿では、ミッドクレジットシーンで個人的に気になったポイントを掘り下げつつ、今後のMCU作品で描かれる”可能性のあるマルチバース・サーガの展開について、個人的な考察を書き連ねて行きたいと思います。

ミッドクレジットシーンの内容について

まず、「私が気になった”ミッドクレジットシーン”とは、どのシーンの事か」について、『マーベルズ』をご覧になられた方々であればお分かりになると思いますが念のため触れておきたいと思います。

マーベルズ』のミッドクレジットシーンとは、本編で別の世界に取り残されることになったモニカ・ランボーが目を覚ましたあとのシーンのことです。

モニカが目を覚ました時、そこにいたのは元の世界でモニカの母親だったマリア・ランボーそっくりの人物(バイナリー)と、ビーストでした。

このシーンこそ、本作における最大のサプライズと言っても過言ではなく、ディズニーの20世紀フォックス(現:20世紀スタジオ)買収により実現が可能となったものの実写作品として具体的な発表がなかった”MCUへのX-MENの本格参戦“を決定づけるものとして、今後のMCU作品への期待がより一層高まることになりました。

ミッドクレジットシーンの気になるポイント

ここからは、”そんなファンサービスに溢れたサプライズシーンのどこが気になったか、(個人的に)期待した展開と異なる可能性が出てきたと感じたか“、について触れていきます。

私がミッドクレジットシーンの展開で気になったポイントは、”X-MENのメンバーが登場したシーンが、MCUにおける神聖時間軸であるアース616ではなく、別のアースだった“という点です。

これまでにもマルチバース・サーガの描写として、登場人物が異なるアースを往来する物語はありました。

その最も分かりやすい例が『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で、この作品では一瞬横断しただけのものもカウントすると少なくとも20を超えるアースが登場しています。

この複数のアースを、神聖時間軸=アース616ストレンジがどのように移動していったかを簡単にまとめたものが上の図です。

では、上の図で例に挙げた『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のようなこれまでのマルチバース作品と本作『マーベルズ』とで何が違うか、ですが、「前者ではアース616の登場人物が別のアースを訪れることがあっても最終的に元のアースに戻って来ていたのに対し、後者ではアース616の登場人物が別のアースを訪れたきり帰ってこないまま今後の作品に続く」というところが大きなポイントだと私は感じています。

(言及こそされていないものの、フェーズ5の”あの”作品も、最後に別のユニバースを訪れて終わった可能性もありますが)

ミッドクレジットシーンを踏まえた今後のMCU展開に関する考察

私にとって、MCUの最大の魅力というのは「様々な登場人物たちの個々の物語が、一つの世界のなかで積み重なり、交差し、最終的に一つの壮大なサーガを構成している」点でした。

「あのシーンが、あの出来事が、後々の物語に繋がる」

それを見事に組み上げてインフィニティ・サーガを完成させたことで、MCUは過去のあらゆる映画作品と比べても類を見ないような壮大な作品群になったと個人的には思っています。

だからこそ、マルチバース・サーガについても、別のユニバースが登場することはあっても主軸となるのはアース616なのだと思っていました。

端的に言うと、「今後アース616X-メンが登場する」と考えていたわけです。

ただ、以前に当ブログで投稿した考察([ネタバレ要注意]『ミズ・マーベル』最終話で起こった原作からの設定変更に関する考察)でも触れた通り、ここまでの物語で幾度となく起きた”地球規模での危機“にX-メンが登場しなかった理由を説明することは難しく、ミズ・マーベルというキャラクターを介してその点をどのように上手く馴染ませてくれるのか、が重要なポイントだと私は見ていました。

しかし、今回の描き方でX-メンを登場させたことで「X-メンは神聖時間軸(アース616)以外の別のアースの物語として描かれる可能性」が出てきたように思います。

この方法であれば、今までのMCUの流れを一切気にすることなくMCU作品群の一部としてX-メンデッドプールを登場させることも容易だと思います。

一方で、もしそんな流れでX-メンが登場したとすると、それは、我々が追い続けてきた物語の延長にX-メンがいるわけではなく、20世紀フォックス版X-メンと立ち位置がさほど変わらなくなってしまいます。そうなってくると、彼らの登場に対する感動が薄れてしまうのではないか、というのが、私が感じるようになった懸念・不安です。

今後のマルチバース・サーガへの期待

ここまでの考察では、ネガティブに寄った捉え方として私が感じた懸念・不安についてまとめてきました。

しかし、あのマーベル・スタジオの事ですから、私のような一人のファンの想像をはるかに超えてマルチバース・サーガの物語をこれからも飛躍させ、世界中の人々を魅了してくれるのだと信じています。

ということで、”もし上記の考察の通り、X-メンが別のアースの物語になるとしたら“どのような展開を期待したいか、という内容で本投稿を締め括りたいと思います。

私が思いつく範囲で、こうなったら絶対に面白いだろうなと期待するマルチバース・サーガの展開は、アース616を中心としたこれまでのマーベル・スタジオによる作品群だけでなく、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)20世紀フォックス(現:20世紀スタジオ)のユニバースの各作品群が今後それぞれ平行展開し、最終的にMCUのフェーズ6で合流する”文字通りのマルチバース・サーガ“です。

こうなってくると、各アースの出来事や登場人物が全てMCUや視聴者にとって大きな意味のあるものとなり、かつ、現実世界における企業間の垣根すら取り払った壮大な物語としてインフィニティ・サーガすら凌駕することになるのではないでしょうか!!

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