2026年6月26日(金)に日米同時公開となったDCユニバース(以下DCU)劇場公開作品第2弾『スーパーガール』を初日に観てきました!!
本作は先着の入場者特典としてIMAX®版ではIMAXビジュアルのA3ポスターが、そしてそれ以外の上映フォーマットでは原作コミック『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』の第一話が収録された劇場限定コミックが貰えます。
欲しい方はお早めに劇場へ!!
私は通常上映の日本語字幕版を観てきたのでコミックをいただきました。

ということで、ネタバレ回避しながら、本作の感想や魅力に感じた点についてこちらの投稿で紹介していきたいと思います!!
スーパーマン/クラーク・ケントとの対比
本作は”直球すぎる善人性をもつスーパーヒーロー“を描いた前作『スーパーマン』のあとの出来事として語られます。
以前、当ブログで『スーパーマン』の感想を投稿した時にも触れましたが、DCUのスーパーマン/クラーク・ケントを通して描かれるヒーロー像は今の時代においては”逆に”新鮮で、私のなかの”クリプトン人”像についてもその印象が強く植えつけられるまでになっていました。
(もちろん、彼のクリプトン人としての両親やゾッド将軍などのキャラクターの存在も踏まえると決してクリプトン人全体が善人というわけでは全くないのですが、それらが上書きされてしまうぐらいにクラーク・ケントの善人性は、私にとっては衝撃的でした)
対して、本作の主人公であり、クラーク・ケントと同じクリプトン人であるスーパーガール/カーラ・ゾー=エルは、クラーク・ケントとは全く異なる人物像・価値観を持つキャラクターです。
決して悪ではないのですが、作中に登場する彼女の出自・背景から、非常に複雑な人間味を持った人物であることが分かります。
「生まれ持ったスーパーパワーの有無はあったとしても、クリプトン人も地球人と同じで、家族や置かれた境遇によってそれぞれ価値観や大切にしていることが違うし、自暴自棄にもなるんだな」
23歳の誕生日を迎えながら、カーラが唯一の家族である愛犬クリプト共に宇宙を巡りつつ毎晩酒におぼれるところからスタートする本作は、そんなことを再認識させてくれました。
そんな彼女の生活が、一人の少女ルーシーとの出会いで一変します。
作中で明確な年齢は明かされていなかったかと思いますが、自分よりも幼く、家族を奪った相手への復讐を誓う気高い少女に半ば巻き込まれる形で、カーラの短くも濃厚な3日間が始まります。
ここから展開される物語については具体的には触れませんが、カーラは長い間、家族以外との深い関りを持つことが出来ず、精神的にはまだまだ十代のままだったのだと思います。
そんなカーラが、気高いルーシーとの出会いやヴィランとの戦いにより一人の人間として成長し、それまで抱えていたものを払しょくし、妹のような”友人”を得て、スーパーマン/クラーク・ケントとは異なる善人性を持ったスーパーヒーローになるまでの成長物語を描いたのが本作です。
逆境に立ち向かうという意味では『スーパーマン』とも似通ったところはありますが、内面の葛藤や成長を描くという部分においては同じクリプトン人を主人公としたDCUの物語のなかでもしっかり差別化されており、十分に楽しませてくれました。
ちなみに…
そんなカーラの泥臭さ・人間臭さ満載の物語にチョコチョコと顔を出してくれるスーパーマン/クラーク・ケントが最高に可愛過ぎました。
ここは裏の見どころだと思います。是非注目していただきたいです。
『スーパーマン』ではクリプトがマスコット的存在だと思っていましたが、本作でクラーク・ケントが登場するシーンは、どれも緊張感が緩む感じがして、ホッとするというか癒されます。
ひょっとするとクリプトよりもスーパーマン/クラーク・ケントの方がDCU全体のマスコット的存在になる日が来るのかもしれません。
クレイグ・ギレスピー氏とジェームズ・ガン氏の相乗効果
本作は『クルエラ』や『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を手掛けたクレイグ・ギレスピー氏が監督を務め、DCスタジオの共同会長兼共同CEOでありながら前作『スーパーマン』では監督も務めたジェームズ・ガン氏は、今回は製作という立場で参加しています。
作品が異なれば、製作陣が異なれば、当然のことながら違ったテイストの作品が生まれ、それらが他作品との差別化につながるのだと思いますが、本作は、監督の違いによる差別化がしっかりとはかられながらも、これまでジェームズ・ガン氏の監督作品を楽しんできた方々にとっては親和性を感じられる内容にもなっていると感じました。
私は恥ずかしながら今回クレイグ・ギレスピー氏の監督作品を初めて観たので、明確に、”クレイグ・ギレスピー氏らしさ”を説明することができないのですが、監督について紹介されている記事を探して読んでみると、「痛みを抱え、傷つきながらも立ち向かい成長していく主人公を描く」ことに長けているといった内容がありました。
そこはまさに私も1つ目の項で書いた/感じた通りです。
そういった監督ならではの特徴、作品の面白さを感じつつも、他にクレイグ・ギレスピー氏の監督作品の特徴として紹介されていた以下のような内容は、元々、私がジェームズ・ガン氏の監督作品の魅力として感じていたものと似通っており、ジェームズ・ガン氏の作品が好きな方にもしっかりと楽しめる内容になっていたと思います。
具体的には以下の点です。
・他者との繋がりから生まれる成長・温かさを描く
ジェームズ・ガン氏がマーベルで過去に手掛けた作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズやDCU『スーパーマン』では、主人公が直接血が繋がらないながらも後に家族以上の関係性をもつことになる他者との出会いによって大きく成長する姿がよく描かれました。
また、そこに感じられる人間味的な温かさも特徴です。
特に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラ クシー ホリデー・スペシャル』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の大団円シーンや、『スーパーマン』でクラーク・ケントに最後に立ち上がる力をくれた地球での父親ジョナサン・ケントの言葉は涙なしには語れない魅力的なシーンです。
そんな人と人との繋がりがもたらす温かみが、本作の結末にもしっかりと描かれていたように思います。
・時に容赦ない暴力・残虐性を描く
マーベル・シネマティック・ユニバース作品のなかでもジェームズ・ガン氏の監督作品に登場するヴィランは圧倒的に利己的で残虐だったと思いますし、『スーパーマン』でも正直、「スーパーヒーロー作品でそこまでやるの?」と感じるシーンがありました。
そんな憎きヴィランが今回も登場します。
ヴィランが悪であればあるほど、主人公サイドとの対比が際立ちますね。
一方で、そんなヴィランとの決着の付け方にはクレイグ・ギレスピー氏ならではの描き方があったのかなぁと感じましたし、「おぉ」と心の声が漏れるシーンでした。
・作品を盛り上げる音楽
これは内容に関するものではないので、比較的多くの方に共感いただけるのではないかと思いますが、本作も音楽の使い方が絶妙です。
“このタイミングで!”、”そんな曲を!!”と言う感じで、観る側の感情を大きく揺さぶり、映像作品としての魅力をそして観る側の感動を何倍にも増幅させてくれています。
実際のところ、本作にジェームズ・ガン氏がどれだけ関わってきたのかは分かりませんが、クレイグ・ギレスピー氏監督作品としての魅力はDCUや『スーパーマン』ファンにとってはかなり親和性が高く、両者の相乗効果が生み出されていることは間違いないでしょう!!
脇を固める魅力的なキャラクター
やはり本作を語る上で外してはならないのが、ジェイソン・モモア氏と彼が演じるロボです。
DCUの前身となるDCコミック原作のシェアード・ユニバースであるDCエクステンデッド・ユニバース(以下DCEU)においてアクアマンと言うジャスティス・リーグの主要キャラクター、そしてアクアマンを演じるジェイソン・モモア氏は、DCEUを応援してきたファンにとっては愛すべき、そして再登場を願って止まない存在でした。
そんなジェイソン・モモア氏が、かねてより自身で演じることを希望していたロボとしてDC映画に再登場するというのは、単なる映画出演以上の意味合いを強く持っていると思います。
そんなロボなのですが、思いのほかストーリーやスーパーガール達への関わり方は良い意味で微妙です。
近すぎず遠すぎず、たまたま居合わせるにしてはやたらと顔を覗かせる。
その立ち位置が、シリアスな本編に絶妙に作用して、バランスよく明るさをもたらしてくれているように感じました。
彼がいなければ、重過ぎる物語になったかもしれません。
しかし、ロボ、そしてジェイソン・モモア氏ご本人のキャラクターが、本作をスーパーヒーロー作品として維持するために欠かせなかったことは間違ないでしょう。
我々の愛するジェイソン・モモア氏、そしてロボが今後のDCUに再登場し、本作以上に強く関わり/もしくは本作のように絶妙なバランスでひっかきまわしながら、物語全体を更に盛り上げてくれることを願って止みません!!
ということで、『スーパーガール』の感想でした。
如何だったでしょうか。
もしまだ本作をご覧になられていない方で、こちらの感想で興味を持っていただけましたら、是非劇場に足を運んでいただければ幸いです。
ちなみに、冒頭でも触れた原作コミックですが、邦訳版『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー 完全版』上巻が劇場公開日と同じ6月26日(金)に発売されています。
映画を鑑賞された方、劇場で貰った第1話の続きが気になる方は、そちらも是非!!
(左がその限定カバー版です。右が劇場で貰った限定コミックで、左の第1話が収録されています)

Amazon



