MCU Phase4『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』感想

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世界各国での公開から遅れること約1カ月、遂に2022/1/7(金)日本公開となった『スパイダーマンノーウェイホーム』ですが、私も何とかネタバレを回避し無事に劇場で観ることが出来ました。

ここまでの1カ月間、海外メディア・アカウントの情報はできるだけ視界にとどめないよう心掛けてきましたが、日本のメディア・アカウントについては、全国規模での開催となった試写会に参加されていた多くの方々含め、ネタバレに繋がるような情報を目にすることはありませんでした。

スパイダーマンを愛する方々のおかげでこの日を迎えられたことを本当にありがたく、嬉しく思います。

ということで、私もネタバレを含めることの無いように気を付けながら、簡単に感想を書いていきます。

まず最初に言えるのは、『予習をしておいて本当に良かった』ということです。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ファンにとって、この映画シリーズの最大の魅力は、何と言っても過去のシリーズ作品群からの伏線・繋がりだと思います。このため、本作においても過去のシリーズを観ているのと、そうでないのとでは、作品の面白さに雲泥の差があります。

しかし今作においては、その予習の対象がこれまでのようにMCUシリーズだけでは収まりませんでした。

これまでに公開されている本作の予告動画でも明らかとなっている通り、本作はMCUに留まらず、過去に公開されたソニー・ピクチャーズ単独の『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』のヴィランが登場します。彼らの”人物像”や”どういった経緯でヴィランになったのか”、といった内容を知ることで、単なる”スパイダーマンvsヴィランズ“の構図以上の楽しみ方ができると思います。

私が11月に本ブログで書いた『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』予習のススメでも、予習しておいた方がよい作品群をまとめておりますので、よろしければ参考にしていただき、是非とも本作視聴前に過去作の予習をしておくこと本気でおススメいたします。
(ちなみに本作を観た上でのコメントとなりますが、上記でまとめている以外にも観ておいた方が”より”楽しめる作品がありました)

次に本作のストーリーについてですが、『ホームカミング』三部作としての『ピーター・パーカーの成長の物語』をしっかりと描き切ってくれています。

過去のソニー・ピクチャーズ単独の『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』では、主人公であるピーター・パーカー(達)は、どこか悲哀を含んだキャラクターという印象がありました。
(この辺りを知る意味でも過去作品を観ておくことをおススメします)

これに対し、MCUにおけるピーター・パーカーは、心から信頼し合える親友達や頼れる先輩ヒーロー達にも囲まれ、アベンジャーズと共闘したことを鼻息荒くカメラに向かって語るような(正体は明かせないので自分の記録用?)まだまだ子供っぽさを含む陽気なキャラクターとして初登場しました。

その子供っぽさに変化が訪れたのが前作『スパイダーマンファーフロムホーム』です。この作品において彼は、『アベンジャーズエンドゲーム』でリタイアすることとなったアベンジャーズの中心人物の意思を引き継ぐ立場を求められ、”一般的な高校生と同じように学生生活を楽しみたい“という気持ちと”大いなる力に伴う大いなる責任“の間で葛藤する姿が描かれます。

その前作の終盤で僅かに見られた成長の直後から始まる今作では、これまでとは異なる規模での”スパイダーマンの敵たち”との戦いの先に、一人のスーパーヒーローが誕生する姿が描かれていました。

“彼に何が起こったのか”、”その先に彼がどういったスーパーヒーローへと成長したのか”は、是非劇場でご確認ください。

最後に、これは直接的な本編のお話とは異なりますが、マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが手を取り合って製作した本作は、映画史上においても類を見ないレベルで画期的な試みを盛り込み、歴史に名を残す作品になったと思います。

本ブログの 『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』予習のススメマーベル映画作品における『マルチバース』についてでも触れていますが、各社が所有する映画化の権利の事情から、MCUに”スパイダーマン”というキャラクターが参戦するということのみならず、本来、過去のソニー・ピクチャーズ単独の『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』のヴィラン達が、演じた俳優すらそのままに今作で登場するということは通常では考えられないことであり、この試みは本作において、ピーター・パーカーを単なる一人のスーパーヒーローとしてではなく、MCUにおいて重要な人物の意思を継ぐ特別なスーパーヒーローへと昇華するために非常に重要な役割を果たしてくれました。

本作のストーリーを実現してくれたソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの関係者の皆さんには、一人のマーベルファンとして心からの感謝と敬意を表します。

本作をもって、一旦MCUにおけるスパイダーマンの物語は一区切りがつきましたが、トム・ホランド版『スパイダーマン』新三部作準備中!?でも紹介した通り、新たな三部作についてのお話も進められているようです。再びスパイダーマンの活躍をスクリーンで目にする日が来る(かもしれない)ことを楽しみに今回の感想を締め括りたいと思います。

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