【後半ネタバレ要注意】ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)は新たなステージへ!『マダム・ウェブ』感想&考察!!

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2024年初のマーベル映画であり、ソニー・ピクチャーズが展開する ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)としては4作目となる『マダム・ウェブ』を、劇場公開終了間際に何とか観ることが出来ました!!

ちなみに、今回はありがたいことに、マーベル好きの友人と鑑賞してきました。

少し前までマーベル好きの友人とのマーベル映画観賞は習慣になっていたのですが、お互いの家庭に交互に子どもが産まれたため、しばらくの間は”たまたま都合がつけば”ぐらいの状態が続いており、今回は『マダム・ウェブ』の劇場公開終了間際の滑り込みで、それが何とか実現した形です。

やはり、映画鑑賞後に友人と感想を語り合えるというのは楽しいですね!!

と、前置きはここまでにして。

普段であれば、作品を観たあとにはこちらのブログに”感想“または”考察“のいずれかを投稿していますが、本作については、まだ『マダム・ウェブ』を観たことが無い方に是非とも興味を持っていただきたいという気持ちと、観た方向けにも少し踏み込んだ内容を書きたいという気持ちがどちら強くあったため、今回は前半はネタバレ無しの感想、後半はネタバレ有りの考察という形で投稿していきたいと思います!

【ネタバレ無し】感想

ということで、まずはネタバレ無しの感想パートからです。

まず何よりも先に触れておきたい感想は、「悔しい」です。

悔しい」の一言に尽きます…

とにかく悔しくて悔しくて、早くこの感想を投稿しなければ、と思いながらキーボードを叩いています。

というのも、これはあくまで私の個人的な印象ですが、本作については一般公開前から批評家の方々の評価や、実際に劇場に足を運んで作品を目にした方々の感想として”ネガティブ“寄りの内容が非常に多かったように思います。

私としては、フラットな気持ちで本作を観たかったので、評価や感想の具体的な内容については目を触れずに来ました。とは言え、”ネガティブ“寄りの内容が多いという事実だけは認識してしまっていたので、劇場で本作を観るまでにその評価だけはしっかりと頭に植え付けられた状態であり、「この状態で作品を観て、果たしてポジティブな感想を抱けるのか」という漠然とした不安だけが残り続けていました。

しかし、蓋を開けてみればそんな心配は杞憂でしかありませんでした。

端的に述べると、私はこの作品に100点満点中120点の評価を付けるぐらいに満足しましたし、SSUに期待するマーベルファン、スパイダーマンファンにとって非常に魅力に溢れた見どころいっぱい作品だと感じました

では何が悔しかったのかというと、本作の魅力を劇場公開が終了するよりできるだけ早く、1人でも多くの方に興味を持っていただけるように発信できなかった点にあります。

私がこのブログを始めたきっかけは、「日本にマーベルファンをもっと増やしたい」という気持ちからでした。そんな気持ちから趣味として始めた当ブログは、3年目に入ったもののまだまだ小規模な個人サイトでしかなく、いわゆるインフルエンサーのような影響力のある方々の発信の足元にも及びません。

しかし、そんな影響力の大きさは関係なく、ただただ、元々のこのブログの目的でもある「日本にマーベルファンをもっと増やしたい」という気持ちに従うと、この作品の良さを発信することが遅れてしまったのは、本当に、本当に残念で仕方ありません…

と、いうわけで、ファンの方々やマーベルに興味を持っている方々には心からお勧めしたい作品でしたので、こちらの投稿を読んでいただいたうえで劇場に足を運んでいただくことは難しいタイミングになってしまったものの、以下で本作の魅力について具体的に記載していきたいと思います。

1.SSU初の正統派ヒーロー誕生!!

SSUを展開しているソニー・ピクチャーズスパイダーマン関連キャラクターの映画化の権利を有していますが、その主人公であり世界的にも絶大な人気を誇るスパイダーマンについては、現在もSSUへの登場を実現させず(できず?)にいます。

その主な理由は、マーベル・スタジオが展開するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)スパイダーマンが主人公として出演中で、未だシリーズが完結していないことが関係しているためと思われます。

そんななかでシェアード・ユニバースとして製作が進められているSSUにこれまで登場した主人公は、ヴェノムモービウスなど、いずれもスパイダーマン作品ではもともとヴィランに位置づけられるキャラクターたちばかりであり、彼らの活躍はダークヒーロー的な立ち位置で描かれてきました。

そんなスパイダーマン不在のSSUにおいて、本作では遂に、正統派ヒーロー誕生の物語が描かれます!!

しかも、”単なる”ヒーロー誕生だけの物語ではありません!!

ここからはネタバレ要素も含みますので詳細は伏せておきますが、とにかくSSUに長らく不在の状態が続いた正統派スーパーヒーローが遂に登場するというだけでも、ファンにとっては待ちに待った展開であり、今後にも期待できるのではないかと思います!!

2.唯一無二のスーパーパワー!!

これまでにもソニー・ピクチャーズサム・ライミスパイダーマンシリーズ、アメイジング・スパイダーマンシリーズ、MCU版スパイダーマンシリーズ、スパイダーバースシリーズなどで、数多くのスパイダーマン達をスクリーンに登場させてきました。

なかでもスパイダーバースシリーズでは100以上を超えるスパイダーマンが登場しており、それぞれのキャラクターが様々な能力を披露していますが、キャシー・ウェブ / マダム・ウェブはその何れとも異なる、全く新しい能力を手にします。

その能力がどのように発現し、どのような結果をもたらしたのかは、是非作品をご覧になっていただければと思いますが、スパイダーマンお馴染みの”高い身体能力“を持たない彼女がその”大いなる力“を使い強敵に立ち向かう姿は、昨今言われている「ヒーロー映画疲れ」など軽く吹き飛ばしてくれるほど新鮮に映るのではないかと思います!!

キャシー・ウェブ、本当に最高で魅力的なキャラクターです!!

3.シリーズ視聴を前提としない構成!!

マーベルの映像作品として、ここ最近のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品で特に顕著になっているのが、シリーズを通した視聴を前提とした物語展開です。その数は、ドラマシリーズなども含めると、2024年2月時点で50作品に迫る状況となっています。

これらを追い続けている既存ファンにとっては、このシリーズ展開・過去作の視聴を前提とした重厚な物語が魅力的であることに間違いはないのですが、一方で、これからマーベル作品に触れようとしている方々にとっては、非常にハードルが高い状況であることも事実です。

これに対して本作は、SSUとしての既存3作『ヴェノム』、『モービウス』、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』すら視聴を前提としない、非常にシンプルに楽しめる内容となっています!!

必要なのは、「マーベル作品を楽しみたい」という気持ちだけで充分です!!

総括すると、本作は予習不要で、新鮮かつ純粋に新規・既存ファンそれぞれが楽しめるスーパーヒーロー映画です!!

世の中の評価がどのような理由によるものなのかは分かりませんが、そのような前評判を意識せずに観れば、決してネガティブな映画ではないと思います!!

少なくとも私は贔屓目なく、本作に満足した一人です。

この投稿を行ったタイミングでは、既に公開が終了している劇場や、公開終了を間近に控えた劇場が多く、間に合わないかもしれませんが、未視聴でお近くに公開中の劇場がある方は、是非、足を運んでいただけると幸いです。

【ネタバレ有り】SSUにおける本作の位置づけに関する考察

[注意]ここから先の投稿には『マダム・ウェブ』に関する重大なネタバレを含みます。本作を未視聴の方はこのままページをお戻りいただき、『マダム・ウェブ』視聴後に再度ご一読いただけますと幸いです。

遂にあのキャラクターがSSUに!?

本作は2003年を舞台にした作品で、あくまでマダム・ウェブというキャラクターと、彼女を家族として慕うことになる3人の(将来の)スーパーヒーロー誕生を描いた物語ではありましたが、実際のところは今後の3人のスパイダーウーマンの登場を示唆するだけではないシーンがあったように思います。

それが、キャシー・ウェブの仕事上の同僚だったベン・パーカーであるメアリー・パーカーの出産です。

ベン・パーカーと言えば、スパイダーマン好きなら「ベンおじさん」だとすぐにピンと来るはずです。

ベンおじさんは、スパイダーマン作品では必要不可欠な存在で、両親を失ったスパイダーマンことピーター・パーカーメイおばさんと共に育て、”大いなる力“の使い方についても導いてくれる人物でした。

スパイダーマンの物語としては、特にこのベン・パーカー / ベンおじさんが重要人物として描かれることが多いため、なかなか目立つことがありませんが、このベン・パーカーの妹メアリー・パーカーこそ原作ではピーター・パーカー / スパイダーマンの母親にあたる人物です。

つまり、今回メアリー・パーカーの元に誕生した子どもこそが、未来のスパイダーマンであるピーター・パーカーである可能性が非常に高いと考えられます!!

(劇中で、子どもの名前当てゲームをやって答えを出さなかったところも、絶妙な演出でしたね!)

もしそうだとすると、今後、現代を舞台にしたSSUが描かれる際には、スパイダーウーマンだけでなく、成長したピーター・パーカースパイダーマンとして姿を現す日がやって来るのかも知れません!!

本作はソニー・ピクチャーズSSUへのピーター・パーカー / スパイダーマンの登場を示唆し、SSUを一つ上のステージに押し上げた、重要な一作なのではないでしょうか!?

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