[注意]本投稿には『ミズ・マーベル』に関する重大なネタバレ、および『エージェント・オブ・シールド』(シーズン3以降)に関する若干のネタバレを含みます。これから各作品を視聴予定の方は、このままページをお戻りください。
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[注意2]本投稿の内容は2022/7/22時点での情報を基にした個人的な考察であり、実際の事情や今後の展開に関して言及するものではございません。
2022/6/8(水)に配信がスタートしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属するディズニープラスオリジナルドラマ『ミズ・マーベル』は、先日7/13(水)に最終話となる第6話の配信が行われ、最後の最後に2つの”大きな展開”を見せてファンに衝撃を与えつつ、大好評のうちに幕を閉じました。
その衝撃を与えた”大きな展開”とは具体的に何かというと、
1つ目は、カマラの能力発現(?)によりキャプテン・マーベルが呼び寄せられる(カマラと入れ替わって登場する)という展開で、これは明らかに、キャプテン・マーベルとミズ・マーベルの共演が予定されている2023年公開予定の映画『ザ・マーベルズ』へ繋がると思われる内容でした。
サプライズ登場したキャプテン・マーベル、また一段と格好良くなっていましたね!
そして2つ目は、最後まで伏せられていたカマラの能力発現の理由について、彼女の”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“によるものであることが明らかにされる、という展開でした。
この流れについて、一部のファンは歓喜し、一部のファンはショックを受けたのではないかと思います。
正直なところ、私は後者でした。
私がショックを受けた理由は、ミズ・マーベルをきっかけに、既に完結し今後の登場予定が不明となっている『エージェント・オブ・シールド』や『インヒューマンズ』のクエイクやブラックボルトといったインヒューマンズがMCUに合流することを個人的に強く期待していたためで、前述の展開からすると、少なくともミズ・マーベルを絡めた形でのインヒューマンズのMCU合流の可能性は低いのではないかと思われます。
そして私が上述のような流れを期待するに至った根拠としては、ミズ・マーベルの原作コミックにおける彼女の能力発現に関する”ある”設定が基となっており、MCU作品としてのミズ・マーベルでは、コミック上のこの設定が大きく変更されたことになります。
この展開を目にした直後は私も単純にショックを受けましたが、この”彼女の根幹をなす”設定をコミックから”わざわざ”大きく変更することに関して、これまで数々の伏線を緻密な計算のもとに壮大なインフィニティ・サーガへと見事に集約させていったマーベル・スタジオが、安易な理由から判断するわけがない、と思い直すようになりました。
そこで「では何故、MCUでは彼女の能力に関する設定をコミックから大きく変更するに至ったのか」について、自身で腹落ちさせる理由を見出すためにも、本投稿にて考察してみたいと思います。
原作コミックにおけるミズ・マーベルの能力について
そもそも私がコミック上の設定として認識していたミズ・マーベルはインヒューマンでした。ある事件をきっかけに、彼女はインヒューマンとして覚醒しスーパーパワーを使えるようになった、というのが私の認識しているミズ・マーベルというキャラクターです。
私がクエイクやブラックボルトといったインヒューマンズのMCU合流を期待した理由はここにあります。
このタイミングで、インヒューマンを主人公としたドラマが配信されたことで、その他のインヒューマンズのMCU合流への期待は、否が応でも高まりました。
ちなみに、彼女がインヒューマンであるという設定は原作コミックのみならず、PS4/PS5他で発売された『Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)』でも同様であることから、マーベル特有の”マルチバース“における設定を踏まえたとしても、MCUのアース616に存在するミズ・マーベルを敢えてインヒューマンとしなかった点については、製作側に何かしらの意図があってのことではないかと考えられます。
MCU版『ミズ・マーベル』から予想される今後の展開について
ミズ・マーベル≠インヒューマンという設定変更に関する理由を考察する前に、MCU版ミズ・マーベルが”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“により能力が発現したキャラクター(ミュータント)となったことで考えられる今後の展開について、先に触れておきたいと思います。
この言葉がブルーノの口からカマラに告げられた際に、ある音楽が流れました。この音楽については、1990年代に放送されたテレビアニメ『X-MEN』のテーマ曲であることが各所で言及されています。
(私は当時、テレビ東京系列のチャンネルが映らない地域に住んでいたので、この点についてはピンと来ていませんでした泣)
このX-MENこそ、”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“により特殊な能力が発現した人々”ミュータント“の中から誕生したスーパーヒーローチームであることから、本作の展開は、より具体的にX-MENのMCU合流を示唆するものではないかと思われます。
ちなみに、X-MENは2000年代に20世紀フォックスにより実写映画が作成されシリーズ化されていましたが、これは別のユニバース(アース10005)の出来事となっています。
その後、2019年にディズニーが20世紀フォックスを含む21世紀フォックスを買収したことでMCU(アース616)におけるX-MENの登場が現実味を帯び、その発表がいつ行われるのかについてはマーベルファンの間で大きな関心事となっていました。
ミズ・マーベルのコミックからの設定変更に関する意図の考察
私個人の想いとしては、「MCU(アース616)へのX-MENの合流も大事だけど、インヒューマンズはどうなってしまうのか、マーベル・スタジオはインヒューマンズを切り捨ててしまうのか」というのが当初の本音ではありましたが、その解釈が果たして正しいのかと考えると、冒頭にも触れた通り、これまで数多くの作品を製作し、その度に我々ファンの想像・期待を超え、魅了し続けてきてくれたマーベル・スタジオのことですから、そんなはずがありません。
そこで私は、インヒューマンズよりもX-MENを優先せざるを得ない理由があったのではないか、と考えました。
X-MENはその他の”ミュータント“と呼ばれる人々を含め、現時点でMCUの世界であるアース616では存在自体が描かれていません。
X-MENは、キャプテン・アメリカやアイアンマンの様に、スーパーヒーローとしての力を得るに至った具体的な理由があるわけではなく、人類の進化の過程で、”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“により特殊な能力を得た人々の中から誕生したヒーローチームであり、そんなスーパーパワーを持った人々やヒーロー達がインフィニティ・サーガの時代に存在していたとすれば、何度も訪れた地球の危機に、誰も、一度たりとも姿を現さないのはいささか妙な気がします。
(このあたり、『エターナルズ』はその理由が納得のいく形で説明されていて非常に面白かったですね)
となると、インフィニティ・サーガ以前に”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“により能力を得た人々は、少なくとも目立つ形では存在しておらず、X-MENも誕生していなかったと考えるのが自然な流れかと思います。
一方でインヒューマンズはどうかと言うと、元々MCU(アース616)から派生した物語である『エージェント・オブ・シールド』でその存在が描かれていることから、既に彼らはいつMCUに合流してもおかしくない状態にあると言えます。
(『エージェント・オブ・シールド』のエピソードそのものがMCUに含まれるかどうかについては諸説あるようですが)
つまり、インヒューマンズは今後どのような形をとってもMCU(アース616)に登場させることが比較的容易であるのに対し、X-MENのような”遺伝子の突然変異(ミューテーション)“により特殊な能力を得た”ミュータント“の登場は、違和感なくこれまでの物語の出来事の流れに上手く馴染ませることが非常に重要であり、そのためにミズ・マーベル(カマラ・カーン)というヒーローの誕生を多くのファンに受け入れられる形で描き切りながらも、かつ、X-MENのMCU(アース616)合流の布石としても見事に活用したのではないか、と考えました。
実情や実際の今後の展開は、一ファンである私には今のところ知る由もない話ではありますが、私もX-MENの登場自体はその日を待ち望んでいるマーベルファンの一人ですので、それぞれのキャラクターがMCU Phase4以降の新サーガを盛り上げる立場で登場してくれることを期待してやみません!!
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