【後半ネタバレ要注意】『デッドプール&ウルヴァリン』感想&今後のMCUマルチバース・サーガ展開に関する考察!!

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米国に先駆けて2024/7/24(水)に日本国内で公開がスタートした『デッドプール&ウルヴァリン』を公開初日から10日遅れで観てきましたので、こちらの投稿でネタバレ無しの感想と、ネタバレ有りの感想&考察をまとめます!

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(ネタバレ無し)感想

本作に関してまず最初に触れておきたいのは、20世紀FOX(現20世紀スタジオ)様、マーベル・スタジオ様への心からの感謝の気持ちです。

フェーズ4以降のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品は、コロナ禍での世界的な映画興行の縮小や撮影期間の見直し、全米脚本家組合(WGA)・映画俳優組合(SAG-AFTRA)によるストライキ、そしてマルチバース・サーガのメインヴィランとなる予定だったカーンジョナサン・メジャース氏の降板など、様々な想定外の事情によって、作品の公開・配信スケジュールやストーリーを当初の計画から大規模に変更せざるを得ない状況が続いており、結果としてインフィニティ・サーガ(フェーズ1~3)と比較してファンからの評価を得辛くなっていたように思います。

(個人的な意見ですが、マルチバース・サーガで新キャラクター達のアッセンブルがなかなか行われず単発作品が続き、インフィニティ・サーガと比較して”サーガ“としての盛り上がりに欠ける印象を持たれているのは、当初2,3カ月に1作品の公開・配信ペースを予定していたマーベル・スタジオの計画を見直さざるを得ない状況に陥りそれが長期化していることが原因であり、私としては、今後の立て直しを踏まえたストーリー上で、再びインフィニティ・サーガのような壮大な物語やアッセンブルが展開されると信じています)

そんななかで、2024年唯一のMCU映画作品として公開された『デッドプール&ウルヴァリン』は、これまで方々で溜まっていた“何か”を一掃してくれるような、これまでマーベル映画作品を観続けてきたファンにとって胸躍る展開・要素が目いっぱい詰まった最大級の贈り物としての役割を果たしてくれました。

本作は、MCU作品以前から制作されてきた20世紀FOX(現20世紀スタジオ)社のマーベル映画作品なくして、そしてマーベル・スタジオ社のマルチバース・サーガ作品なくして、更にはデッドプールというキャラクターと”何でもあり“な世界観なくしては実現し得ない、本当に奇跡のような映画でした。

また本作では、20世紀FOX(現20世紀スタジオ)社の『X-MEN』シリーズにて終始孤高の主人公として最後まで救われることの無かったウルヴァリンが、デッドプールと共にスクリーンに帰って来ただけでなく、デッドプールに救われ、またデッドプールや彼らの世界を救う物語となっていたところも触れておきたいポイントです。

本作や、本作に繋がる過去作の制作に携わった全ての方々に感謝の言葉を贈りたいと思います。最高の映画を世に送り出してくださって、本当にありがとうございました!!

もしまだ本作をご覧になられていない方でこちらの投稿をお読みくださっている方がいらっしゃれば、一日でも早く本作を観ていただきたいです!

デッドプール&ウルヴァリン』にはネタバレ厳禁の要素が非常に多く含まれています。私もSNSでいくつかネタバレを食らってしまいましたが、それでも予想をはるかに上回る驚きのサプライズの連続で、本当に心躍りました。

そのサプライズ具合は、個人的には”もう二度とこんな作品に出会える機会はないだろう“と思っていた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を上回る勢いだと思っています。

是非、SNSで重大なネタバレ要素を目にしないうちに、劇場で本作をご覧ください!!

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ということで、ここからはネタバレを含んだ感想です。

まだ本作をご覧になられていない方はページをお戻りください!!

(ネタバレ有り)感想

私が最も胸を打たれたのは、『X-MEN』シリーズの世界であるアース10005が、MCUに合流する形で継続することが明言された点です。

ディズニー20世紀FOX社の買収により20世紀FOX社が持っていたマーベルキャラクターの映画化の権利はマーベル・スタジオに集約され、現実世界における配給会社の統合と共に消えゆく運命にあると思っていたアース10005が、”マルチバース・サーガにおける1つの時間軸として、デッドプール&ウルヴァリンの活躍と共にストーリー上でその未来について言及された“という展開は、見事というほかありませんでした。

また、そのうえで流れた最後のスタッフロールも秀逸でしたね。

20世紀FOX作品からマーベル・スタジオ作品への移行を踏まえた、ある種、20世紀FOX作品への敬意を込めた決別とも受け取れる過去作のオフショットを存分に盛り込んだ映像は、涙が出そうなほど胸にくるものがありました。

スタッフロールの内容としてはこれまでのMCU作品の中でも一番好きかもしれません。

そして、本作を評価するうえで忘れてはならないのが、サプライズ出演者の豪華さです!!

唯一私が無念だったのが、私がこの目で本作を観るまでの間に、『ローガン』でウルヴァリンの遺志を継ぐことになったローラ/X-23の登場を知ってしまったことでした。本来であれば、これは重大なネタバレ要素のはずで、私はこれをX上の一般ユーザのおすすめポストの一つとして目にしてしまい、強いショックを受けました。

このことを知らずに劇場で本作を観ることが出来たら、どれだけの感動が待っていただろう…と、未だに引きずっている部分があります。

しかし、このネタバレは、本作の公開直前に公式にて公開された予告動画で行われていたということを知り、こればかりは受け入れざるを得ないと思いましたし、それと同時に、”もっとすごいサプライズ“が控えているに違いない、と考えるようになりました。

その結果が、まさかのクリス・エヴァンス氏とヘンリー・カヴィル氏の出演です。

クリス・エヴァンス氏については、奇しくも、『デッドプール&ウルヴァリン』の米国公開直後のサンディエゴ・コミコンで発表されたアイアンマンロバート・ダウニー・Jr氏のDr.ドゥーム役としてのMCU復帰が世界中のファンの賛否の声を巻き起こすなかでは想像もしえない出演でしたし、キャプテン・アメリカの再来と思わせて、しっかり20世紀FOX作品の2000年代版『ファンタスティック・フォー』のヒューマン・トーチ役としてオチをつけたのも芸術点が極めて高く、最高でした!!

そして”とある”アースのウルヴァリン役で登場したヘンリー・カヴィル氏は、マーベルにとって最大のライバルでもあるDC社が展開してきた映画シリーズDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)で、最強のヒーローであるスーパーマンを演じた俳優さんです。

DCEUについては興行的な理由で一旦終焉を迎えることとなり、これまでMCU作品の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで監督を務め、新たにDCスタジオのトップに就任したジェームズ・ガン氏が立て直しをすすめる新生DCユニバース(DCU)シリーズでは、ヘンリー・カヴィル氏は世界中のファンから惜しまれる形でスーパーマン役を降板することが決定していました。

そんな、ヘンリー・カヴィル氏が、カメオという形で一瞬ではあったにせよDCのライバルであるマーベル作品に出演し、デッドプールにより更なるオファーを打診されるというシーンは、大人の事情的にもストーリー的にも、本作以外には許されない、痛快で最高な一幕だったように思います。

(個人的にはDCUの今後の展開にも、もちろん期待しています)

そして驚きのサプライズ出演はこれだけでは終わりません。

正直なところ、本作が20世紀FOX(現20世紀スタジオ)作品の続編であることに加え、予告動画で既に『X-MEN』シリーズに登場した一部の過去作出演者の姿が確認できていたことからも、20世紀FOXのマーベル作品から、アッと驚く俳優陣の出演が控えているのだろうという予想は付いていました。

その予想を大きく上回ってくれたのが、ジェニファー・ガーナー氏演じるエレクトラウェズリー・スナイプス氏演じるブレイドの登場でした。

エレクトラ20世紀FOX配給作品ではあったものの、まさか『X-MEN』や『ファンタスティック・フォー』以外の作品からの出演があるものとは全く予想が出来ませんでしたし、そもそも配給が20世紀FOXですらないニュー・ライン・シネマ社(ワーナー・ブラザース)の『ブレイド』シリーズからキャストそのままに主人公ブレイドが登場するというのは、エレクトラ以上に言わずもがなです。

このような遊び心溢れたサプライズ出演が実現したのは、配給会社の方々の協力と気前の良さによるところが大きいと思います。

ここまでくると、「最早どんなキャスティングがあってもおかしくないわけで、マルチバース・サーガでこれを超えるサプライズは起きえないだろう(笑)」という気がしてなりませんが、そこは、これまで何度も我々の想像を超えてきてくれたMCUのことですから、きっと今後の作品でも様々な形で我々を驚き、感動させてくれることでしょう!!

次の劇場公開作品は2025/2/14(金)の『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』です!

半年先というのは待ち遠しくはありますが、それまでにDisney+ (ディズニープラス)での『アガサ・オール・アロング』の配信や、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の『ヴェノム:ザ・ラストダンス』『クレイヴンハンター』の公開なども予定されていますので、引き続きマーベル作品をしっかりと追い続けたいと思います!!

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(ネタバレ有り)今後のMCUマルチバース・サーガ展開に関する考察

以下の内容は2024年8月初旬に『デッドプール&ウルヴァリン』を視聴した直後の個人的な考察であり、実際の事情や今後の展開に関して言及するものではございません。

上述の通り、本作において『X-MEN』シリーズのアース10005MCUの神聖時間軸とは別にマルチバース上に存在し続けることが明言された点を踏まえ、いよいよ当ブログにて以前投稿した『マーベルズ』考察の内容が現実味を帯びてきたように思います。

もちろん、現時点での『デッドプール&ウルヴァリン』の結末は、アース10005が今後も続くことが言及されただけであるため、その世界がマルチバース・サーガのなかで、神聖時間軸と衝突するアースの物語として描かれない可能性もゼロではないように思いますが、『マーベルズ』の最後でモニカ・ランボーが訪れたアースや、本作の舞台となったアース10005(ひょっとすると両者が同じアースの可能性も?)のその後を描く単独映画が公開されることは、十分にあり得るのではないでしょうか?

これは本格的に、MCU(神聖時間軸)、SSUのアース、現20世紀スタジオが描くアース10005などのそれぞれの物語・登場人物が『アベンジャーズシークレットウォーズ』に帰結するという展開に期待せざるを得なくなってきました!!

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